ハンニバルのブログ

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次郎長と権造人相合戦

清水港の近くに、一家を構えている次郎長は「神田白山」という浪曲師が、次郎長を種にして、話しを作ったので、関八州では知らない者がいなかった。

晩年は富士の裾野の開墾や、戊辰戦争の時に、清水湾に浮かんでいる死体を集めて墓を建てた。

清水次郎長は駿河国有渡郡清水港の生まれである。幕府が重視して駿府城を直轄とし、今の静岡県の軍事港として発達したのが清水港である。

清水港の美濃輪の船持ち高木三寿郎の二男が、次郎長であって、文政三年三寿郎の弟の米商人・山本次郎八の家に養子にやられた。本名長次郎といったが、次郎八の長男だから「次郎長」といわれた。通称は三衛門又は元衛門といった。

七歳の頃から悪童の定評があり、寺子屋で一字も習おうとしないので放逐され寺に託されたが、ここも追い出され、最後に新類に託されたが、如何に懲らしめても改心の情が見えなかった。

子供の頃は、権造と殆ど変わりなく次郎長は今じゃ有名に成り、馬鹿な事は控えるようになったが、権造は子供の頃のままである。

仁義が終わり、増川の仙衛門に次郎長の前に連れてゆかれ、部屋の前で居住まいを正し仙衛門が、次郎長に権造を紹介した。

「親方。宜しくお頼み申し上げます」

そして、顔を上げた権造と次郎長は、お互いの顔を見て驚いたというか、恐怖を感じた。

次郎長は思わず口に出した。

「オメーは、ヒデー面(つら」をしているな。この面では何処へ行っても舐められねーだろう。この俺だって、顔のヤバイのには、自信を持っているが、オメーを見て、その自信もなくなったぜ」

権造は次郎長が、さすが清水港の侠客だと言われたい為に、オメーを見て自信をなくしたぜ。と謙虚な言葉をかけてくれたと思った。

「親方。そんな事は、ございませんや、親方の顔を見てワシは、ブルドックというフランスの犬を思い出しやんした。まあ、こんな野郎ですが、親方可愛がってやってください」

「オメーみて-な、ヤバイ顔を持っている男は、渡世人向きだ。オメーも俺と同じで渡世人になるように、生まれて来たのだ。ありがてーことだぜ、権造よ」

「親方。武州ではワシほど、ヤバイ顔をしている渡世人はいませんぜ。でも清水港に来て親方を見て武州は狭いと思いやんした。日の本一の渡世人らしい顔をしたのは清水港の次郎長親方だ」

普通の人間なら顔の事を褒めるなら、男前だとか役者のような良い男と言うのだが、権造と次郎長の話では、顔が怖いほうが渡世人では良い男であるような。

「ところで権造オメーは、内の増川の仙衛門と八丈島で、一諸に生活をしていたそうな。八丈は辛かっただろう」

「仙衛門さんと力を合わせ変な野郎は、たたき殺してやりやんした。ただ、女(スケ)が一人も居ないので、その点は寂しい思いをしました」

「そうかいそうかい。スケがいない処では寂しいのは当然だ。如何だ!今夜は駿河の女でも思い切り抱いてみねーか」

流石はその名が知れた清水の次郎長だと権造は思った。顔が悪い者は、心がよく出来ている。その証拠にワシも次郎長親方も死んだら極楽間違いがないだろうと権造は思った。

「仙衛門にも聞いたが、八丈島には、紬の文吉親分や武井のドモ安が居なかったか。紬には若い頃、命を助けて貰った義理がある」

「親方。内緒の事ですが、武井のドモ安と紬の親方は、一人若い物を連れて島抜けをして、伊豆の伊東に流れ着いたと聞いています。島抜けは天下の大罪ですから、全員で口をチャックしているのでしょう」

「権造チャックとは、だんまりの事か?チャックねーいい言葉だ」

新しいものの大好きな次郎長は、チャックと言う言葉が気に入ったようだ。

「仙衛門。今夜は港の旅籠に客人を連れてゆけ、但し、この事は誰にもチャックだぞ」

仙衛門が権造を連れて行ったのは、清水一家から百ヤード(九十メートル)離れた「蛇煮―屋」という旅籠である。

経営者の表面は長谷川というオカマに、やらせているが、裏では次郎長が資金を出しているのである。表面の経営者の「蛇煮―屋長谷川」は、女のように、なよなよした男が大好きで、従業員はすべて木村拓三・大野智一・山口雅四という美男子ばかりである。この美男子目当てに地元の客が態々、泊まりに来て宴会をするのである。

だが、女性は蛇煮―屋長谷川が、全く興味がないのと女性を見る眼が全然ないから、ブスばかりである。

本来なら、裏の経営者である次郎長が、もっと綺麗な女を置けと文句を言うのであるが、次郎長自信が、ヤバイ顔の男であるので、どの様な者が良い女であるか判らないのである。

仙衛門は親分の言うことだからブスイ女がいる「蛇煮ー屋」へ八丈島友達の権造を連れてゆかない訳には行かなかった。

*ところが、権造は「蛇煮―屋」へ行くにが楽しみで、その名も高き次郎長親分が推薦する旅籠では、途轍もない美しい女が居ると心を躍らせていた。

尤も、権造も次郎長と同じで、ブスと美人の境界がわからないやくざである。

吉原では「矢部奴」品川では「秋葉四十八人」のうちから、五人もの女郎と戯れ鎌倉では「辻奴」の小さな口で愛された。

統べて、新門辰五郎・法師薬介・秋元康平・持手鯉夜が、人相が悪い権造を慮る心から、斯様な美人たちと枕を交わすことが、できたのである。

処が、次郎長は権造と女心が、判らない事は同じであるが、次郎長の方が女に優しい。それは、物心付いた時は、養子として貰われて母親の愛を知らないから、事の外、女に対して今で言う、マザーコンプレックスを抱いているのである。

「蛇煮―屋、親分の大事な客人を連れてきた。粗相のない様に、持て成しをしなければならない。判っているだろう」

「仙衛門様、判っておりますわ。家で一番の子をつけますから、心配しないでね」

「判っていれば、それ以上いわないから、宜しく客人を頼むぞ」

権造も良い女をつけてもらいたいから、自分でもボギャブラリーが、乏しいのに口を出した。

「水も滴る歌舞伎役者のような、良い女を頼むぞ」

蛇煮-屋は、この人は自分と同じ男色家であると思い込んだ。なぜなら歌舞伎には女形はあっても、本物の女性はいないのである。

「お客さん。わたしと同じ世界の人と判定しましたから、後は何も言わずに任せなさいね」

「そうかい。任されてくれるのかい。ワシは権造と言う渡世人だから、統べて判っているよ」

「はいー判りました。キムタク奴でも、お付けしましょう。きっと気に入ってくれると思います。だが、最近はあまり売れるので、天狗になってしまっています。権造さん。お願いだから、天狗の鼻をへし折ってくださいな」

「笑っていいともではない。権造に任せていいとも!いいとも!」

権造は次郎長の顔で、良い女郎と今夜は枕を交せると期待感で胸が一杯になった。

(天下の次郎長親分の肝いりだ。今夜も良い現実を味わう事が出来る。うれしいな・・・)

*部屋に入り、わくわくする気持ちで女郎の入ってくるのを権造が、待っていると部屋の障子に、目鼻立ちが整った女郎の姿が映った。障子を開いて座り挨拶をされ、女郎の顔を見ると歌舞伎役者のような良い女が、目に色気を漂わせて、権造をじっと見た。

(まあ、なんという分細工な顔をした人でしょう。普通なら、こんな男は目もくれないのだが、次郎長親分のお客人との事、粗末にしたら大変ね。クワバラ・クワバラ・・・・)

権造は権造であまりにも、目鼻立ちが整い。旅に出てから、枕を交した矢部奴・秋葉四十八人の内の五人・辻奴とは全く違ったムードを醸しだしているキムタク奴に、異常な性欲を感じた。

急いで着物と褌を脱ぐと自分から先に、布団の中に入った。

猫なぜ声を出して、キムタク奴を布団に誘った。

「おいで、イスタンブールじゃねーや、おいでお布団の中に」

「はいっ、直ぐ参りますわ。権造さん」

蛇煮-屋に、名前を聞いているのであろう権造という名を知っていた。それが又、権造には嬉しくて、布団の中でジュニアが、ギンギンになっていた。

キムタク奴が、布団の中に入り、着物を脱いだ。権造はそれを見て、キムタク奴は恥ずかしがり屋な初心(うぶ)な奴めとより一層、愛おしくなった。

キムタク奴が布団に入ると権造を強く抱きしめてきた。それを抱き返し口を吸ったり、愛撫を重ねイザ行為に入ろうとした時、キムタク奴は権造に尻を向けた。

「わちきは、バックからやって貰うのが大好きなの」

「そうかい・そうかい。バックからやって、ばっくれると言うことですかい」

キムタク奴は自分が、オカまである事が、権造に判ってしまったかと心配をした。

だが、権造は言葉の綾で、ばっくれると言うことかい。といっただけで、この場に及んで頭を使うような、ややこしい事はしない。頭の中はただ一点、やることだけである。

権造はギンギンになったジュニアを、キムタク奴の締まった尻の中へ、一気にぶち込んだ。

既に、椿油と唾を十分に塗りこんだキムタク奴のアナルは、権造のジュニアを難なく吸い込んだ。

これから先は倫理委員会に因縁をつけられるから、カット!

事が終わって、権造がジュニアを掴んでテッシューで拭こうと思い手を前にやったら、権造のジュニアが、キムタク奴の尻を突き抜けてギンギンに立っていた。

権造はこれ程、驚いた事がないくらい魂消た。

「あっ、俺の倅がキムタク奴のケツを突き抜いてしまった。ヤバイ如何したら良いのだ」

ジュニアを尻から直ぐに抜いて、テッシューでいい加減に拭き、キムタク奴の顎を掴んで自分の方に向かせた。

「おいっ、でいじょーぶか、腹に穴が開いたんじゃねーか、それにしては、血が出ていねー」

「権造さん。大丈夫だよ」

「そうかい・そうかい。それは良かった。次郎長親方に世話をしてもらった女郎のプッシーを壊してしまっては、立つ瀬がねーよ」

「心配しないで、自分のジュニアを見てごらん。立つ瀬はねーどころか、又、ギンギンに立っているよ」

こうして、権造はキムタク奴と第二回戦をはじめた。キムタク奴の顔を見ると下を出してあかんベーをしていた。

翌日、午後となり仙衛門が迎えに来た。異様な色気を感じさせるキムタク奴と離れたくなかった。

兎に角、あそこの(本当はケツの穴)締りが良くて十二歳で、女を覚え六十一歳になるまで、あまり多くない女(百二十三人位)を抱いてきたが、キムタク奴が与えてくれた快楽は今まで覚えがなかった。

(次郎長親方は、スゲー人だ。こんな良い気持ちにさせてくれる女郎を、自由に出来る身分だ。天下の風評通りの侠客だ!)

その様な事を考えながら、仙衛門と次郎長の家に入り、権造は昨夜のお礼を言った。

「次郎長ドン。昨夜は極楽へ案内して頂きありがとうござんした。この快楽いや間違った。このご好意は、権造絶対に忘れません。一丁有事の際は、なんとしても声をかけてください。及ばずながら権造真っ先に駆けつけて、ご恩返しをいたします」

「そんなに、良かったかい。それじゃー俺も今夜行って見るか」

次郎長の言葉を聞き増川仙衛門が、慌てた。

(親分に、オカマの味を覚えさせたら、真直ぐな人だから、オカマ一筋になってしまう。それじゃー拙い・・・)

「親分。これから権造さんと八丈島での思い出でも、語りたいのですが、宜しいでござんすか」

「おおっ、そうだな、苦楽を共にした囚人同士かたる事も、いっぺいあるだろう。港の御茶屋にでも行って、懐石料理でも食いながら昔話をするが良い」

「それでは、只今から行ってめいりやす」

立ちかけた権造と仙衛門を両手のヒラを上下にして、次郎長は座らせた。よく見ると今まで、薄ら笑いを浮かべていた顔が、真顔に成りブルドックが人を噛み付く前のような眼つきをして二人を見た。

「一言・言っておくぞ。この渡世だけじゃねー、人間世界も、苦労があれば楽もある。楽があれば苦労がある。権造オメーが、良い思いを出来たのは自分の顔で、出来たと思うなよ。オメーの親分である文殊院が居るから、オメーがこうして俺に、でいじにされたのだ。第一渡世人が旅先で女を薦められたからと言っても、はい、ありがとうはねーぜ。こういうのじゃねぇーか『折角の御厚意ではありますが、旅修行中の未熟者で、ござんす。一宿一飯のご厄介になっているのですから、雑巾がけでも庭掃除でも遠慮なく申し付けてください』これが渡世の筋だ権造よ」

(参った。旅に出るときに、内の親分が女を禁止しなかったのは、ワシが三里離れりゃ旅の空といって、勝手気ままに女を抱いて、抱きまくるだろうと考えての事だったのだ。禁止しないのは、自省を促していたのだ。しまった。次郎長ドンに教えられるとは思わなかった。弱った。参ったの成田さんだ・・・)

「次郎長ドン、よーく判りました。ご教授ありがとうござんす」

権造の一言を聞き次郎長はブルドック顔を緩めた。

権造の旅はマダマダ続くが、清水港の次郎長ドンとのお話はこの辺で御仕舞いです。

この後、権造どの様に、渡世人らしく旅を続け手行くか、皆さんと一諸に考えながらこの物語を進めて行きましょう。

アイデアがありましたら、メッセージください。

「またね・マタネ・股ね・・・」







 

 

 

 

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